マスタリングの考え方

■マスタリングの考え方■


ここを見ている方は
「マスタリングエンジニアになりたい」
ではなく
「マスタリングも自分でやりたいorしないといけない」
だと思います。
ここのレクチャーはミックスをした人がするマスタリングについてが主な内容となります。

●マスタリングの捉え方・・とその前に

自分でミックスダウンをしている場合、市販のCDと比べて音圧が・・とか音量が・・とかは
あまり気にする段階ではありません。
市販のCDはマスタリング処理が施されているからです。
しかし、多くの場合マスタリングは専門のスタジオでマスタリングエンジニアが担当しています。
ミックスまでを担当するエンジニアはミックスダウン終了までに全力を尽くすのです。
この全力とは最高の仕上がりという意味です。
決して音圧を上げる事ではありません。


ミックスが完成してスタジオで大きな音で聞くマスターが最高に良いと思えるミックスをしてください。


●マスタリングの捉え方 本編

マスタリングとは料理で言う盛り付けのようなものです。
どんなに美味しい料理をつくってもお皿に乗せてお客様に出す時に
見た目や雰囲気が良くなくてはいけません。
最高に美味しい料理をつくるシェフがいるレストランでも
サービスや接客が三流なら流行りはしないでしょう。
料理だけを考えるなら味が最高なだけで良いのです。
商品にする為にマスタリングをするのです。


という事は
誰が聞いても同じような評価を得られるか?
有線放送などで流れたときに埋もれないか?
その他のCDと比べてレンジや音量が見劣りしないか?
など外的要因が大きな割合を占めます。


そもそもレコーディングエンジニアをしていない場合(厳密には自分以外の作品全て)
CDを聴いただけではマスタリングの仕上がり加減は判断できません。
マスタリングが良いのか?ミックスが良いのか?録りが良いのか?
全く判断出来ないでしょう。
しかし録りもミックスも良くないと良い仕上がりになるのは困難ですので
良いマスタリングは良いミックスがあっての事だという事は忘れないで下さい。



●結局は・・・

自分でミックス~マスタリングをする場合
マスタリングで上手くいかない場合はミックスに手を加える方が早くて効果的です。
幸いにも今はPCの中にミックスの全てが入っています。
歪みっぽくなる、低音が足りない。歌が埋もれる。
マスタリング中に少しでも違和感がでたら迷わずミックスの手直しをするべきです。
本当に良いミックスならL2をはさむだけでマスタリング完成 なんて事も夢ではありません。




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