今回も「こんな奴もいるよ」という話。
レコーディングスタジオではメインのエンジニアとアシスタントエンジニアの2人で主な録音作業をします。
メインエンジニアは外部の人が来る事が殆どでアシスタントエンジニアはスタジオの人間です。
■こんな場面がありました。
キューボックス(ミュージシャン用のヘッドフォンモニター)に"単独返し"といって
ドラム、ベース、ギター、クリックなんかを別々の回線で送るのですが
今と違ってSSLなどのアナログコンソールの場合はAUXで使えるのが1~4+LRと
6系統位しかありません。
リバーブ用に1と2は使っている事が多いので
バス回線を使ったりパッチ盤で直接配線したりするのですが
よくあるトラブルで
「単独 来てないよ~!」
という事があるのです。
理由は色々で配線ミスだったりする人為的なミスが殆どなのですが
メインエンジニアも人間なのでミスをします。
その時も同じように音が来ていないトラブルで作業中断。
配線はOKだし・・と見るとエンジニアがAUXのスイッチを入れ忘れているのに気づき
すかさずスイッチON
「おお 来た来た・・OK」
と作業が再開するのですが・・・・・
この後のエンジニアの行動に怒りを覚えました。
「すみませ~ん こっちです」
とミュージシャンに謝りのTBを入れた後に
ジロっとこちらを見たのです。
スタジオ内の雰囲気はアシスタント(私)がミスってて中断してたんだ と思われるでしょ?
エンジニアはアシスタントが謝らないから代わりに謝ってやったよ 的な態度です。
「こっち」ではなく「僕でした」でしょ?
むかつくでしょ?こういう人。
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まあエンジニアはクライアントにミスとか失態を見せられないんですよね。
少しのトラブルでももしかしたら次から外されるかもしれないというストレスを抱えているのは理解できます。
でもそれを一番立場の弱いアシスタントに押し付けちゃあ・・駄目ですよね。
この時はもめたりはしませんでしたが
同じように濡れ衣を着せられそうな時が多々あって 他の場面では
「ミスったのはエンジニアだ」と主張する事も多々ありました。
やっぱり自分のミスは誤りましょう。
それか機械の接触不良とかのせいにすれば気分が悪くならずに済みますよ。
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