ピアノと言ってもアップライトピアノからコンサートグランドまで様々に存在します。
一般的にピアノ録音に使う場合はセミコンサートピアノが多いです。
スタジオにあるピアノがこのサイズ帯の為です。
アップライト以外のグランドピアノはほとんど同じ様な録音スタイルで問題ないでしょう。
マイクの立て方などを紹介します。
■マイクセッティング■
よくキーボードのピアノ音源などは演奏者の視覚と同じで
左が低音、右が高音という様にパンが設定されている事が多いのですが
実際のピアノはそんな風には鳴りません。
あくまでハンマーが打弦してる場所が鍵盤の並びであって弦は大きくクロスしていますし
ひとつの鍵盤を弾いても他の弦やボディーが共鳴します。
私の場合ピアノ全体を大きく見て、十字線で均等に割れるようなイメージをしてその中心に対してメインマイクをステレオにセッティングします。
オフマイクも使いますが、意味も無く遠くに立てたりはしないようにしましょう。
オフマイクはクラシック録音で定番の位置に立てる事が多いです。
この時もピアノの中心を意識しています。
(参考例)ジャズの弾き語りを録音した時の写真です。
オンマイク Neumann U87、オフマイクAKG C-414EB
■マイク選び■
ほとんどの場合は、どのジャンルでもコンデンサーマイクを使用します。色々試した結果一番採用率が高いのがAKG C-414です。
定番中の定番です。
このC-414は非常に優秀なマイクなのですがフラットというか、味気ないといか・・
ものすごく色の無いマイクです。
キャラクターの無いマイクは貴重です。楽器本来の音を録ることができます。
オフマイクにはDPA4006(元B&K)があれば使用しますが、無い場合はS/Nが良いマイクなら何でも良いです。
卓録ユーザーならばオンマイクにRUDE NT2、AKG C-3000、MXL 2003あたりがお勧めです。2本揃える事を考えて金額的に購入しやすいものを選びましたが、私のお勧めはMXL2003です。
ミックスで最終的に明るくする事が多い楽器の収録には2003は適していると思います。
その2ではクラシックピアノの録音方法を説明をしていきます。
ピアノの録音を勉強できるマルチトラックデータを作成しました!合わせてご覧ください。
↓
当サイト『レコーディング・エンジニア講座』に掲載されている記事、図形、写真、情報など無断転用はご遠慮ください。
著作権はサイト管理者またはその情報提供者に属します。
非常に参考になりました(^_^)
返信削除ありがとうございます。
ぜひ、ピアノ録音の続編を掲載して下さい!!
よろしくお願いします。